予防歯科
予防歯科とは

虫歯になってから治療をすると時間がかかることが多く、一年近くかかってしまうこともあります。 また、神経を抜くような大掛かりな治療ならそれ一本で数ヶ月もかかってしまうこともあります。 そんな状態にならないようにするためには、虫歯の予防が欠かせません。 たとえば正しい歯磨きの方法によって日ごろのケアを万全にしたり、歯のクリーニングにより 歯石など歯磨きで落とせない汚れを除去することで虫歯の予防を行うことができます。 いつまでも健康な自分の歯で過ごしたい、誰もがそう思っているはずです。そのための歯の磨き方や食 生活、生活習慣やフッ素の利用など、様々なアプローチで虫歯・歯周病を予防します。痛くなってから 歯科へ行くのではなく、日頃からの予防を心がけましょう。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは?
歯磨きで落ちない歯の汚れを専用機器を使って歯医者さんできれいにクリーニングすることです。
ふだん歯ブラシで念入りに磨いているつもりでも、歯と歯の間や歯と歯茎の境目、歯の細かい溝といった場所にこびりついた汚れはなかなか取りきれません。知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や、歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット(歯と歯肉の間のみぞ)内の歯の根の部分も歯のプロである歯科衛生士が、高度なスキルで汚れを完全に落としてキレイにするのがPMTCです。※痛みはありません。
お口の中をすっきりさせたい方、歯周病の治療が終わっている方、被せ物やブリッジなどがある方、矯正中で汚れなどをきれいに取り除くのが難しい方などにもお勧めいたします。
効 果
1. お口の中をリフレッシュ2. 歯質の強化
3. 歯の着色除去
4. 虫歯・歯周病予防
5. 審美性の向上 etc・・・
治療の流れ
治療スケジュール 検査などを行って、お口の中を診査。現在の状態を説明し、今後の治療方針をご相談します。 |
▼ |
---|
歯石除去 専用器具で歯石を細部まで取り除きます。 |
▼ |
着色除去 重炭酸ナトリウム塩を専用器具から吹きだして、歯の表面のヤニや茶渋等の着色を取り除きます。 |
▼ |
研 磨 専用のジェル(フッ素配合)を使って、歯と歯の間や表面を1本ずつ丁寧に磨きます。 |
▼ |
フッ素塗布 お口の中を洗浄し、歯質を強化するフッ素を塗布していきます。 |
▼ |
ホームケア ご自宅でのブラッシング指導や今後のことについてお話しいたします。 |
予防歯科Q&A
虫歯や歯周病になりやすい人・なりにくい人がいるのは本当ですか?
本当です。虫歯や歯周病リスクには個人差があります。 お口の中の細菌の種類や割合、唾液の量や質、歯の強さなどが影響します。 自分がどの程度虫歯や歯周病になりやすいのか、発生リスクを高める要因については、 唾液検査などで科学的根拠のある診断が可能です。
定期検診にはどのくらいの頻度で行くべきですか?
3~6カ月に1回の受診をおすすめします。 基本的には3ヶ月~6カ月に1回の受診をおすすめしていますが、歯周病治療後などは再発を防ぐために 1~3カ月に1回など、もう少し間隔を開けずにご来院いただいた方が良いケースも存在します。 虫歯になりやすい人・なりにくい人がいるのと同様に、理想的な定期検診の頻度・タイミングについては個人差があります。
予防のために痛みのある処置をする必要はありますか?
基本的にはありません。歯石取りが不安な方は麻酔を使用することも可能です。 予防メインテナンスは、基本的に痛みを伴うような検査や処置はありません。むしろPMTCといった 歯のクリーニングは「気持ち良い」「爽快感がある」という声をよくいただきます。 しかし、しばらく歯科医院を受診しておらず、歯石が溜まっている場合には、スケーラーという器具で 歯石を除去する必要があります。 歯茎の状態があまりよくない場合、痛みを感じてしまうこともあるようです。 痛みに弱い方や不安な方は、麻酔を使用することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
予防のために通うのはお金がもったいない気がするのですが…
定期的なメインテナンスで生涯医療費が安くなります。 メインテナンスを行うことで、虫歯や歯周病に罹患した際にかかるお金や時間を節約できます。 もし自分の歯を失ってしまうと、歯を補う補綴治療が必要になりますし、歯の損失はさまざまな 疾患のリスクを高め、健康寿命にも影響を与えます。
セルフケアは歯ブラシだけで十分ですか?
デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。
・デンタルフロス
・デンタルフロス
・歯間ブラシ
・歯間ブラシ
歯ブラシだけで落とせる汚れは全体の6割ほどで、4割の汚れがお口に残ったままの状態です。
歯垢(プラ―ク)が付着しやすいのは、歯と歯の間、歯と歯茎の境目などです。
歯垢は2~3日で石灰化しはじめ、セルフケアで除去が困難な歯石になってしまいます。
セルフケアの質を高めるためにおすすめなのがデンタルフロスと歯間ブラシです。
併用することで、歯垢除去率は8割までアップします。
それでも取り切れない汚れは、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアで除去し、
お口の健康を守りましょう。