歯科Q&A ホワイトニング

ホワイトニングって何?

歯のホワイトニングとは、加齢や遺伝により黄ばんでいる歯を漂白剤で脱色していく方法です。歯の表面に過酸化水素を主成分とした薬を塗り、歯の表面の着色物を無色透明に分解していきます。 また、この薬剤が歯の表面の組織構造を曇りガラス状に変化させることで、光の乱反射が発生し、白く見えます。特徴は歯の表面を傷つけず、歯全体を白くするということです。


歯が黄色くて気になっています。白くしたいのですが。

まずは歯の変色の原因を考えてみましょう。1つはコーヒー、タバコのヤニ、茶しぶなどの歯に付着した沈着物による変色の場合。2つ目は、以前治療した差し歯などの変色歯。3つ目は、歯の内面からくる生まれつきの変色。それぞれに治療法が違います。気になる方は確実に白くする方法などもあります。


歯を白くするには市販の研磨剤入りの歯磨き粉ではダメなの?

歯自体の色というのは、表面のエナメル質ではなく内部の象牙質が透けているので、生まれつき象牙質が白くない方の場合はいくら透明なエナメル質を研磨しても白くならないわけです。研摩という性質上エナメル質が削られてしまうので、歯にとっても良くないのです。歯科で使うホワイトニング材は歯を漂白するタイプのものですから、当然痛みもなく、さほどのストレスもなく白い歯を手に入れられます。


歯並びを治したいのですが、矯正装置の金具が見えないものはある?

現在、矯正装置には透明で目立たないセラミックでできたものがあります。この装置を使えば、それほど抵抗なく矯正治療を受けられるものと思います。それ以外にも歯の内側に装置を付つけ表面からは金具が見えない方法もあります。


白い歯を入れたいのですがどういう方法があるの?

歯科技術の進歩は歯科材料(詰めものなどの材質)の進歩でもあります。昔は強度の点で耐久性に問題のあった白い歯の色をした材料も今では十分実用化されています。保険診療が可能なものとそうでないものがあります。また虫歯などが原因でない歯の黄ばみ変色などには漂白も有効です。


歯を白くする治療をしたい。どんな歯医者さんへ行けばいい?

歯のホワイトニングは歯科医院の中で審美的な治療を専門に行っているところでしたら治療が可能ですが保険の適応はありません。


タバコを吸っていたので、ヤニがついています。少しでも白くなる方法ある?

方法は洗浄・デンタルエステ・漂白などのさまざまなアプローチがあります。ご自分の美観度にあわせて、治療される事をおすすめします。


すでに冠がかぶっている歯は白くならないの?

歯の漂白処置は、有髄歯または無髄歯に有効ですが、冠がかぶっている歯は漂白剤が歯に直接作用できないので効果がありません。また部分的な銀歯やレジン、アマルガムの詰め物にも漂白作用は効果がありません。


ホワイトニングは誰にでも有効?

誰でもできるというわけではありません。虫歯が多い場合や知覚過敏がある場合、また歯に大きな亀裂がある場合、無カタラーゼ症の方には、ホワイトニングができないことがあります。また、人工歯、詰め物、金属により変色してしまった歯などは、ホワイトニングができません。
一般的にグレー系の歯は、イエロー系の歯に比べて白くなりにくい傾向にあります。
また妊娠中の方、小児はその安全性が確立されていないため、お勧めできません


治療期間はどれくらい?

歯が白くなる期間には個人差があります。また歯によっても白くなりやすい歯となりにくい歯があります。通常は2週間ホワイトニングを続け、効果を判定してから終了か継続かを決定します。


ホームホワイトニングって何?

歯科医師の指導の下に、自宅でジェルの入ったトレーを装着することで歯を白くする方法です。


ホームホワイトニングは安全?

ホームホワイトニングはアメリカで約20年前から行われており、各大学の研究でもその安全性は確立されています。日本でも数年前からホームホワイトニングが漂白治療として導入され、2001年にはNITEホワイト・エクセルが厚生労働省の認可を受けました。しかしその使用にあたっては歯科医師の診断の下、注意事項を守って使用していただくことが重要です。


ホームホワイトニング時にどうしていろいろな検査を受けなければならないの?

患者様自身に毎日行っていただくので、ホワイトニング期間中の口腔内の健康状態を管理し、安全かつ確実に目的を達成するために必要な資料となっています。


ホームホワイトニング中にどうして定期的にクリニックに通わなければならないのですか?

自宅で行っていただく方法ですが、あくまでも歯科医師管理下、指導の下に施される処置です。漂白の度合いのチェックやあらゆるトラブルの防止のためにも、定期的なチェックは必要です。特に、国内での許認可の得られていない材料を歯科医師の個人責任において使用する場合などでは欠かせません。


現在、ホワイトニングをしていますが、長期間継続しても問題ないの?
また妊娠予定がある場合はやめた方がいい?副作用等は?

ホワイトニング(ブリーチング)剤は、消毒剤などにも使われる人体に無害な“過酸化水素水”をベースに作られており、毒性や副作用はありません。
白くなる程度や期間も個人差がありますので、継続して使用されるのは特に問題はありません。
ただ、妊娠中や授乳中の方はホワイトニングができませんので、ご担当の歯科医師にご相談されるのがよいかと思います。


ホワイトニングをしたいと思ってますが、時間がたつと色が戻ると聞いて不安。
どれくらいで元に戻ってしまうの?

ホワイトニング後の歯の色の戻りは、その方の歯の質や元々の色、お手入れの仕方や、喫煙の有無などにより大変個人差があります。


友人からホワイトニングは麻酔を使うから痛って聞いたけど本当?

歯のホワイトニングに麻酔を使うことはありません。歯の表面にホワイトニングジェルを塗りアルゴンレーザーでジェルを浸透させる治療では、痛みが出ることはあまりありません。敏感な方ですと、知覚過敏に似たようなしみる感じが出る場合もありますが、そのような場合はしみるのを防止するお薬もご用意してあります。ほとんどの場合、問題なくホワイトニングを行うことが可能ですのでご安心下さい。


妊娠前にホワイトニングして、つわりで歯が弱くなったときに、変色したりすることはあるの?

ホワイトニング後の歯の色がつわりにより変色するという事はありませんので、ご安心下さい。


ホワイトニングをしたいと考えているけど、虫歯があります。
虫歯を治してからホワイトニングをしたほうがいい?

虫歯が前歯の場合には、虫歯治療で詰めるものの色調を注意する必要があります。ホワイトニングの経験が深い先生であれば、どの程度の白さになるのか予想が付くと思いますので予め虫歯の治療を先行させても問題ないと思います。そうでなければ、ホワイトニングを先に進めて、それから虫歯治療と云う事になるかもしれません。
ホワイトニングに際して、虫歯があるためその歯に痛みがでることが予想されれば虫歯の治療を先行させることになります。いずれにしても、御自身の虫歯の程度とホワイトニングに望む白さによってどちらを優先させるかが変わってきます。


マニキュアで銀歯など、白くできる?
また違和感や剥がれたりせず、白さを保っていられる?

マニュキュアで銀歯は白くできます。但し、半永久的なものではなく時間の経過とともに剥がれたりします。違和感は全くないとお考えください。また、保険診療ではなく自費での診療になりますので、希望される場合には歯科医院に対応可能かどうか確認されることをお薦めします。


ホワイトニングをした後、歯磨き方法などは変わる?

ホワイトニング後に歯磨きの方法が変わることはありません。歯の白さを維持するために、ホワイトニング専用の歯磨剤を推奨するところもあります。丁寧に時間をかけて歯磨きすることによって、歯の白さを維持するだけでなく、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。


ホワイトニング後、白さを長く保つ秘訣を教えて。

基本は赤ワイン、コーヒー、ウーロン茶などの着色を起こしやすいものの摂取を控えることです。また、喫煙されている場合はせっかく白くなった歯を汚すだけでなく、健康にも悪影響を及ぼしますので禁煙されることをお薦めします。


妊娠中ですが、ホワイトニングをすることで、胎児に何か影響はある?

ホワイトニング剤が胎児に影響するとの報告はありませんが、基本的にホワイトニングを行わないのが原則です。


ホワイトニングの治療費の目安を教えて。

オフィスホワイトニングは10~15万円前後、ホームホワイトニングは3万~5万前後のところが多いようです。