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Q.
口の中の金属は何故変色するのですか?そのことで何か体に影響はないのですか?
A.
歯科治療で使用する金属の成分は金、白金などの貴金属から銀、銅、スズ、パラジュウム、コバルト、ニッケル等々様々です。これらの金属を混ぜ合わせた合金を、詰め物、被せ物、ブリッジや入れ歯等に使っています。
確かにきれいに研磨した金属を入れても、時間の経過とともによく変色してしまいます。これは金属の酸化と腐蝕(ふしょく)によるものなのです。銀製品が黒くなってしまうことはよく知られていますが、これが酸化です。一般的に貴金属はこの酸化被膜ができにくいので、きれいな光沢を保つことができるのです。
身体に悪影響を及ぼし問題となるのは、『腐蝕』のほうです。
『口の中が電池になっている!』聞いたことがありますか?
唾液の組成は、97%の水とNa, K, Ca,などの無機物、およびムチンなどの有機物よりなっています。口腔内に2種類の金属が存在すると、この唾液を電解質溶液としてイオン化し易い方の金属が溶けだして『腐蝕』が起こります。溶け出した金属側はマイナスに帯電して他の金属との間に電位差が生じて微電流が流れるのです。もちろん非常に小さいもので、本人は感じることは出来ません。
また、その他に口腔内のバクテリアによる『微生物腐』、噛み合わせや歯磨きなどで起きる『擦過腐蝕』、強い噛み締めの圧力による『応力腐蝕』などもあります。
これらの『腐蝕』により溶け出した重金属は体内に取り込まれた後、大部分は排泄されますが一部残留し、金属アレルギー、リューマチ、アルツハイマー、自閉症など、様々な疾患にかかわっていると言われています。
ではこの残留金属にどのように対応すればよいのでしょうか。
現在では、髪や爪から身体に取り込まれた金属種、量を分析出来ます。口腔内の微電流を測定する事により溶け出した金属の量を推定することも可能です。(図1)
同じ金属を使っても溶け出す量や影響を及ぼす量には個人差があります。歯科の金属が影響していると考えられるケースでは関係金属の除去とその部分のつめかえを行います。最近話題のデトックス(解毒)療法では排泄を促すサプリメントの服用、キレーション療法、低温サウナ、岩盤浴、ホットヨガ、リンパ・ドレナージュ、リフレクソロジー、スカルプ・ケアなどが行われています。
もちろん金属摂取が口腔内金属からだけとは限りませんし、(飲食物、化粧品等)必要なミネラルも有りますので信頼出来る医師、歯科医師とよく相談をし、両者の連携の中で治療することが必要でしょう。

筆者
歯科医師 藤 兼次
医療法人社団明徳会
福岡歯科 統合医療研究所DC(歯科室) 院長 |
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